日本で広告宣伝に最もお金をかけている企業はどこかご存じでしょうか。
トヨタ自動車です。広告宣伝費だけで
なんと年間八百十七億円(8 P ・販促費を除く)
単純計算で一時間当たり九百万円以上というとてつもない金額です。
中小企業にそこまでの資金力はありません。だとすると、広告戦略も大企業と大きく違ってきます。
「おでん始めましたJ
秋口になると、大手コンビニエンスストアが峨やポスターを使っておでんの販促を開始します。
このとき、無名の高橋商店が閉じ文言の看板を掲げたところで巨大資本には太万打ちできません。コンビニチェーンはテレビCMなどを大量出稿し、莫大なブランド力を持っているからです。
個人商店には対抗手段がないのでしょうか。
いや、あります。手作りならではの味わいをアピールするとか、店主のあたたかい人柄を訴求するとか、方法はいくらでも考えられます。これ
によって大手コンビニと互角に張り合うことは充分可能です。おでんの商圏はきわめて狭いものです。
大雑把に言うなら、町内のお客さんだけが相手です。したがって個人商店は、地域内に訴求できれば事足りるでしょう。
半径何百キロという広い範囲に呼びかけても無意味です。この点が全国展開しているコンビニとの大きな違いです。
個性や特徴を打ち出すことによって、地域のお客さんの購買動機を呼び起こすのは決してむずかしくありません。
それどころか、新しい常連客を育てることさえ不可能ではなくなります。大手資本に真似できない看板を掲げ、限られた資金で通行人をダイレクトキャッチしてしまいましょう。中小企業や
個人商店の場合、広告戦略はこのように考えるべきです。
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